アリコワ先生

今日の午後7時から9時まで1年前の九月にロシアの学校で起きた人質事件を見たわけですが、なんといいますかテロというものは本当に悲惨なものですね。
今までこういう事件の一部始終をあまり見たことがなかったのでとても衝撃的だったのです。
52時間事件終了まで学校の体育館の中に閉じ込められた人々もいればテロ集団によって逃げている途中や捕まる途中、人質にとられている時に背中や頭から射殺された生徒や先生もいました。
そんな中でも自分がこの人はなんて凄い人だなあって思ったのが今は亡きこの学校の教師だったアリコワ先生です。
彼女は危険な真似をするとテロ集団に射殺されているとわかっていながらも暑さに耐え切れない生徒のために知恵を使ってわずかではあるが水を与えたり、無理だとわかっていながらもテロ集団に無謀な交渉をしたり・・・
詳しく書きすぎると長くなるので省略しますが命が奪われるかもしれないあの状況でよくあんなことができるなと感動しましたよ。
今の日本の教師であのようなことができる人は恐らくいないと思います。
彼女がもし、あの場にいなければ熱中症や脱水症状によって衰弱死したり、犯人がしかけた爆弾に気づかないまま
犠牲者は更に増えていたでしょう。
結果的に犠牲者は335人、重傷者はわからないもののその犠牲者335人中約半数が子供だったそうです。
まだ人生は長いというのに親はさぞ悔しかったでしょう。
番組放送中に日本の過去のテロ事件も公開されてましたが、近いもので2000年5月3~4日に長崎で起きた17歳の高校生によるバスハジャック事件がありました。
今でも記憶に残ってますが犠牲者一人、重傷者四人も出ていたという(汗
しかも犯人が高校生一人だと知ったときは本当にビックリしましたね。
今の高校生でも本当に何をするかわからないと思うと世の中恐ろしくなったなと改めて実感させられます。